こんにちわ。
まなすけまなこ(manasukemanako)です。
次のお休みは旅行に行こう!と思ってもたくさんの観光スポットからどこを選ぶか結構悩みますよね。
今回は、家族旅・カップル旅・一人旅・女子旅・日帰り旅とどんな方にも楽しめる金沢旅を紹介していきます。
金沢の魅力からアクセス方法、観光地情報まで詳しく紹介していきますので、これから旅行を検討されている方はぜひ参考にしてみてください。
金沢の魅力
①気軽にアクセスできる
まず、まなこが初めて金沢旅行に行こうと思ったきっかけは「短期間のお休みでも気軽に旅に出たい!」というコンセプトにとても近い場所だと感じたからです。
東京から金沢は新幹線で約2時間30分。
短期間のお休みの場合移動時間はあまりかけられないので、気軽にアクセスできることも金沢旅行の魅力のひとつだと言えますね。
②観光の拠点!金沢駅の抜群の充実度
新幹線の改札を出るとすぐにお土産屋さんの立ち並ぶゾーン「あんと」、ファッション、雑貨店の立ち並ぶゾーンである「Rinto」の2つのゾーンが現れます。
あんと
- 郷土料理や、とれたての旬の幸など、金沢ならではの味を気軽に楽しめる
- 和菓子はもちろん、山海の幸や地酒、工芸品など、加賀・能登の特産品が一同に揃う金沢随一の名店街[
Rinto
- ファッション、雑貨、書籍、カフェなどの複合施設
- 各種サービスを担う観光案内所を併設
また、あんと向かい側にある「Rinto」には観光案内所が併設されており、観光のファーストステップが金沢駅構内で全てすんでしまいます。
金沢駅Rinto観光案内所でできること
- 外国語対応・観光案内カウンター
- フリーWi-Fi
- 当日宿泊施設の手配
- 荷物の一時預かり、当日手荷物の配送手配
- 北鉄バス1日フリー乗車券の販売
- 観光パンフレットやイベント情報の提供
- 雨傘・長靴の無料貸し出しなど
まずは、はやる気持ちを抑えて金沢駅構内を一回り。お土産の目星と観光情報、周遊きっぷの手配などを済ませて効率よく金沢観光に出発しましょう!
③金沢の台所 近江町市場で金沢の食を堪能
駅から徒歩15分、バスで10分ほどの距離に金沢の台所と呼ばれる「近江市場」があります。市場内には所狭しと新鮮で旬なお魚から野菜まで様々な品物が並び、地元の人や観光客で大変賑わっています。
なによりここの市場はなんだか雰囲気が優しいですので初心者にも安心です。金沢の食文化をじっくり堪能することができます。
④コンパクトにまとまった定番観光スポット
金沢の定番観光スポットといえば
- 兼六園
- 金沢城公園
- 21世紀美術館
この上記3か所は幅広い年齢層の方々が楽しめる金沢観光する上で外せないスポットと言えるでしょう。季節ごとに全く異なる雰囲気を楽しめ、何度訪れても新鮮な感覚を味わうことができる金沢の定番スポットです。
しかもこの3か所は全て徒歩圏内。兼六園と金沢城公園はお隣同士、そこから徒歩5分ほどで21世紀美術館まで行けてしまいます。
短期旅行でも金沢をしっかり感じることができると思います。
⑤金沢の伝統文化に触れる&感じる旅ができる
江戸明治時代から当時の姿をそのまま残す「ひがし茶屋街」。
当時のお茶屋の雰囲気をそのまま残す国指定重要文化財「志摩」、今なお営業している人気お茶屋「懐華楼」。
伝統的な木造建築と文化的価値の高いお茶屋文化を見ることができる場所はここだけ!
ひがし茶屋街には加賀友禅に九谷焼、金箔など金沢ならではの名産品を取り扱うお店が多数営業しており、隠れ家的なお店を回りながら金沢の伝統的な街並みを体感することができます。
金沢へは北陸新幹線が便利
北陸新幹線の車体の違いは?
北陸新幹線には「かがやき」「はくたか」「あさま」「つるぎ」の4種類があります。
その中で東京-金沢間を結ぶ電車は2種類のみ。以下表にまとめてみました。
かがやき
- 所要時間(東京-金沢):2時間30分以内
- 停車駅:東京・上野・大宮・長野・富山・金沢
- 座席:全席指定
はくたか
- 所要時間(東京-金沢):3時間10分以内
- 停車駅:東京・上野・大宮※・高崎※・軽井沢※・佐久平※・上田※・長野・飯山※・上越妙高・糸魚川・黒部宇奈月温泉・富山・新高岡・金沢
- 座席:自由席、指定席
※印は一部のはくたかのみ停車
あさま
- 所要時間(東京-長野):長野止まり
- 停車駅:東京・上野・大宮・熊谷※・本庄早稲田※・高崎・安中榛名※・軽井沢・佐久平・上田・長野
- 座席:自由席、指定席
※印はあさまのみ停車
つるぎ
- 所要時間(金沢-富山区間):金沢-富山区間のみ運行
- 停車駅:金沢・新富岡・富山
- 座席:自由席、指定席
お得なチケットの購入方法
JRえきねっとから新幹線の予約を行います。
→JRえきねっとのサイトはこちら
JRえきねっとでは全国の新幹線・JR特急列車の指定席きっぷのお申込みサービスを提供。その他JR東日本のツアー申し込み・鉄道グッズの販売などを行っています。
利用ごとにたまるポイントはビューサンクスポイント変換(suicaチャージ)、商品券交換などで利用可能。
えきねっと限定割引きっぷ「えきねっとトクだ値」
- こちらはえきねっと会員限定、列車・席数・区間限定、インターネット予約限定のきっぷで通常料金から5~15%オフで購入できるサービス。
- さらに早めに予約すればするほど割引率が上がる「お先にトクだ値」(13日前からの申込で25%~35%オフ)「お先にトクだ値スペシャル」(20日前からの申し込みで50%オフ)というサービスもあります。
えきねっとトクだ値利用する際の注意点は、
- 利用には会員登録が必須
- 予約購入にはクレジットカードが必要
- 往復切符がないので手続きは片道ずつ
- 乗り遅れは無効。払い戻しもなし
- キャンセル時の払い戻しには手数料がかかる
- 途中下車は前途無効などご利用には少々注意が必要です。
行きの場合<かがやき(東京ー金沢)>
帰りの場合<かがやき(金沢ー東京)>
通常購入
<かがやき(東京-金沢)> 運賃¥7,340+指定席¥6,980=¥14,320
えきねっとトクだ値
かがやき(東京-金沢) 運賃¥6,600+指定席¥6,280=¥12,880
えきねっとトクだ値を利用した方が¥1,440も安くなりました!これが往復ですからえきねっとを利用したほうが断然お得です。
購入方法
詳しくはこちらから→ JR券申込ご利用ガイド
きっぷは当日受け取りも可能ですが、トクだ値利用ですと乗り遅れは無効になりますので余裕を持ってお早めに。
実際に乗ってみた感想
夏休み中の北陸新幹線の混雑状況はどうでしょうか?8月上旬の土曜日に実際のってみました。
東京 8:12発 かがやき521号
混雑状況はというと大混雑まではいかず、ぱらぱらと座席の空きが確認できました。翌週になるとお盆休みに突入しますので、この時期の乗車は要注意となります。
乗車してひといきついたらぜひトライしてみてほしいことが一点ございます…!それはスジャータ加賀さつまいもアイスクリームを試すこと。
2017年3月で開業2周年を迎える北陸新幹線限定フレーバー。製造はめいらくグループのスジャータ。
同じくスジャータ製で、すでに車内販売ではおなじみの「スーパープレミアムアイスクリーム」。
ミルクの濃厚な味わいと滑らかな舌触りが特徴の人気商品ですが、北陸新幹線限定フレーバーのこちらはまだ食べたことのない方も多いのではないでしょうか。
加賀野菜五郎島金時芋を焼き芋にしたのちペースト状にして100%練りこんだ商品。
ふたを開けてみると…
見た目はほんのり黄色いくらい。アイスの滑らかさを出すために空気含有率を抑えてあるそうなので購入直後は想像以上にカチカチ!
原材料もいたってシンプル!
五郎島金時芋は加賀野菜のひとつで、繊維が少なくホクホク系で甘みが強いのが特徴。
金沢のご当地食材と新幹線限定のスジャータアイスクリーム融合。価格は300円とちょっとお高めですが、その価値ありです!
約2時間30分の北陸新幹線の旅をとことん堪能しちゃいましょう!
美しい金沢駅の魅力
金沢駅は北陸新幹線開通とともにリニューアルし、2011年にはアメリカの旅行雑誌「トラベル&レジャー」で世界で最も美しい駅14選のうちの6位に選ばれています。
①インパクト大!圧巻の鼓門がお出迎え!
高い吹き抜けの天井からは陽射しがさしこんでドーム内はとっても明るい雰囲気。
こちらのドームの名称は「もてなしドーム」。
「駅を降りた人に傘を差しだす、おもてなしの心」を表現しているそうです。待ち合わせスペースやバスの停留所などもこのドームの中にありますので、突然の雨でも快適に過ごすことができます。
金沢のおもてなしの心に触れつつ、少し先に目をやると現れるのは金沢駅のシンボル「鼓門(つづみもん)」!
②お土産・グルメゾーン「あんと」
改札から鼓門へ向かう途中にお店が立ち並ぶゾーン「あんと」があります。こちらのゾーンは金沢のお土産・グルメが一堂に会する金沢随一の名店街です。
あんとで買える金沢の名品の数々
- 菓子匠高木屋 「紙ふうせん」
- 金沢うら田 「起上もなか」
- まめや金沢萬久 「しみみ」
- 金沢不室屋 「加賀麩」
- 丸八製茶場 「加賀棒茶」
- 福うさぎ 「福うさぎ」
- ルミュゼドゥアッシュ 「YUKIZURI」
- 佃の佃煮 「加賀の巨峰」
- まつや 「とり野菜みそ」などなど。
あんと内は色とりどりのお菓子や伝統的な色彩や模様が活かされたデザインの商品がずらっと並んでいます。
あんとに立ち寄った後市内の店舗もいろいろと立ち寄ってみましたが、駅内に併設されている店舗が大多数であることがわかりました。
銘菓、名産品、駅弁などの食品だけでなく、工芸品や食事処もひとつのエリアに収まっていますのでぐるっと一周するのにもそんなに時間はかかりません。
ある程度の目星をつけて効率よくお土産をゲットしちゃいましょう。
あんとで購入したお土産をちょっぴりご紹介します。
まなこおすすめ!金沢の一品「丸八製茶場 加賀棒茶」
ここでご参考までにまなこがゲットしたおすすめの金沢のお土産をご紹介してみたいと思います。
(右)加賀棒茶 ティーバック3g×12個入り 参考価格648円
(左)献上加賀棒茶 60g袋入り 参考価格864円
加賀棒茶とは
加賀・金沢で普段のお茶といえば番茶(ほうじ茶)。
それはとくに茎を焙じあげた棒茶を意味しています。
茎の芯まで火を通すにはかなりの火力が必要となるため、表面が黒く焦げ、その焦げ香によって画一的な味になってしまうのが、一般的なほうじ茶でした。弊社の「加賀棒茶」は、新茶である一番茶の茎の旨味を損なうことのないように、浅く焙じたもの。
そのおいしさは、芳ばしい香りと、すっきりとした飲みやすさにあります。江戸時代の初期に生まれた加賀茶は、歴史と文化の中で育まれ、今日「加賀棒茶」として生き続けています。
丸八製茶場公式HPより(http://kagaboucha.co.jp/web/story/)
淹れ方については購入時においしい入れ方のパンフレットも入れて頂けるのでそういった意味でもとっても安心な商品です。
今回は購入していませんが「加賀いろはテトラシリーズ」もあります。
おしゃれで可愛らしいデザインでお値段もお手頃ですので、年齢問わずお土産にぴったりだと思います。
まなこおすすめ!金沢の一品「加賀麩不室屋 宝の麩」
(右)ふやき御汁 宝の麩 赤だし (参考価格)
(左)ふやき御汁 宝の麩 加賀みそ
こちらの商品はパッケージの写真を撮り忘れてしまいましたが、「宝の麩 潮」6~8月限定商品です。
指先で軽くふやきの中心を押し、穴をあけておきます。穴をあけた部分にそっとお湯を注いで完成。
穴にお湯を注ぐと中から具材がふわふわと飛び出してきます。潮の具材は花麩、梅肉、かき玉子、ねぎ、わかめでおすまし仕立てのお吸い物です。
まなこおすすめ!金沢の駅弁「大友楼 四季折々」
お土産とは違いますがこちらもあんとで購入しました。
あんと内は駅弁も充実しています。たくさんの種類の駅弁があって迷ってしまいますが、金沢の郷土料理がいっぱいつまった大友楼のお弁当がおすすめ!
お弁当を開けた瞬間の華やかさもさることながら、色彩豊かなおかず全てがとても良い味付けです。金沢の老舗料亭さんのお味が手軽に楽しめるのはうれしいですよね。
デザートに和菓子までついているのもポイント大。
あんと内を一通り散策したらあんとの向かい側「Rinto」側に移動してみましょう!
③Rinto併設の観光案内所でお得な情報をゲット
続いてはあんとの向かい側にあるRintoにも行ってみましょう。
Rintoはファッション・雑貨・カフェが終結したゾーンですがRintoの東口付近には観光案内所が併設されています。こちらには金沢観光に役立つ観光パンフレットやイベント情報が満載。
さらには宿への当日手荷物の配送、宿泊施設の予約、雨傘や長靴の無料貸し出しなど便利なサービスを多数提供しています。
金沢駅Rinto観光案内所でできること
- 外国語対応・観光案内カウンター
- フリーWi-Fi
- 当日宿泊施設の手配
- 荷物の一時預かり、当日手荷物の配送手配
- 北鉄バス1日フリー乗車券の販売
- 観光パンフレットやイベント情報の提供
- 雨傘・長靴の無料貸し出しなど
まなこはこちらで割引クーポン付のパンフレット各種と市内の地図、そして500円で「北鉄バス 1日フリー乗車券」をゲット!
フリー乗車券の販売場所は多数ありますが、こちらの観光案内所なら観光プランに合わせて利用のアドバイスやお得な情報を手に入れることができます。
金沢観光には北鉄バス1日フリー乗車券がとっても便利!
1日に3回以上バスを利用するなら購入した方がお得です。乗り降りも見せるだけなのでいちいち小銭を準備しなくて良いのでとても楽。
こちらはバス車内での販売はしていませんので必ず事前に購入しておきましょう。
上記のように乗車券には日付が入るので購入はその日ごととなります。1日フリー乗車券の利用可能バスと乗車エリアは乗車券裏面を確認。
乗車可能な主なバス
- 城下まち金沢周遊バス(左回り/右回り)
- 兼六園シャトル
- 金沢市内中心部の金沢市内中心部の指定エリア内の路線バスにも乗車できます。
※定期観光バス・高速乗合バス・特急バス・金沢ふらっとバス・金沢ライトアップバス・JRバス・まちバスを除きます。
正直上記2つのバス以外は乗れるか迷うと思います。
フリー乗車券利用可能なバスには「1日フリー乗車券使えます」というステッカーが貼ってありますので、乗車の際には必ず確認しましょう。
またこちらの1日フリー乗車券には金沢観光スポットの入場割引が付いています。
提示すれば割引料金で入場可能!まなこはひがし茶屋町のお茶屋さん「志摩」「懐華樓」で割引を利用しました。
お茶屋さんのご紹介はまた後ほど。(その他の割引対象施設リストはコチラ)
金沢の台所(近江町市場)で絶品海鮮丼
金沢駅を出ていよいよ本格的に観光スタート!まずは金沢の台所、近江町市場を散策してみましょう。どんな金沢グルメが飛び出すか楽しみです!
近江町市場とは?
近江町市場(おうみちょういちば)は、石川県金沢市の中心部にある、主に生鮮食品などの食品と生活雑貨を扱う小売店が主体の市場である。名前の由来は近江商人が作ったことによる。地元ではおみちょ(「お」にアクセント)と呼び親しまれている。市街地再開発事業により、2009年4月16日に近江町いちば館が開業した。
むさし交差点(武蔵ヶ辻)の南東側一帯に位置し、繁華街の香林坊からも比較的近い。約2,8haの敷地に約170店の商店・飲食店が軒を連ねる。
(引用:https://ja.wikipedia.org/wiki/近江町市場)
市場内には石川県特産の加賀野菜や海産物を取り扱う商店がたくさん!
豪快な海鮮丼のお店も多数あり、市民の台所としてだけではなく観光名所としても大人気なスポットです。
金沢駅からのアクセス!金沢周遊バスに乗ってみよう
金沢駅の観光案内所で「北鉄バス1日フリー乗車券」500円をゲットしたら、駅前のバス乗り場へ向かいましょう。
(出典:http://www.hokutetsu.co.jp/tourism-bus/route_stop)
乗り込んだのは城下まち金沢周遊バス左回りルート(RL0)金沢駅東口7番乗り場です。15分間隔で運行。
右回りルートを選択すると遠回りになってしまいますので注意しましょう。金沢駅の次が近江町市場ですので約5分程で到着します。バスから降りるとすぐ目の前が市場の入り口(エムザ口)です。
近江町市場に潜入!館内を散策してみよう
公式HPからダウンロードしたマップを元に館内を散策してみましょう!
(出典:近江町市場公式HP)
緑色の店舗が青果、水色の店舗が鮮魚で色分けしてあります。さらっと全体を一周するのは30分もかからないくらいでしょうか。
市場内には注文するとその場で調理して店頭で食べられるお店を多数発見。
近江町市場をぐるっと散策したら、海鮮丼のお店にも入ってみましょう!
豪快な海鮮丼を売りにしている人気店が多数出店しています。その中でまなこが実際に訪れた2店舗を参考までにご紹介したいと思います。
旬なネタがリーズナブルに楽しめる「近江町市場寿司」に行ってみた!
こちらは新鮮な海鮮丼とベテラン職人さんが握る本格回転寿司店。
近江町市場で深夜1:00から始まる日本で2番目に早いセリで落とした新鮮なネタを目の前で握ってくれるのがこちらの店舗最大のウリ。
その為、回転寿司ですがあまり寿司を回さず注文を優先しているのが特徴のお店です。
市場内のその他店舗と比べてみてもリーズナブルなメニューが多いのがうれしいですね。
11:00くらいの来店でも外には列が…。列に並びつつ、注文を決めます。
回転は速いので10分程で入店することができました。入店してお茶を準備していると…きました!
旬のおまかせ丼 1,880円
どのネタもとっても新鮮でした!THE王道海鮮丼が食べたい方におすすめ。
お味ももちろんですが、お店の活気とスピード感もこのお店の人気の秘密かもしれないですね。
別日に伺ったもう一店舗もまた違った個性がありました。
近江町市場の2F!「近江町食事処 鮮彩えにし」のこだわりの海鮮丼
近江町いちば館2階にあり、階段を上って奥に進むとあります。
こちらは近江町いちば館にある鮮魚店である大口水産グループの直営店なので観光客にも安心です。
お店に入るとカウンターとテーブル席。外に人が並んではいませんでしたが、店内に入ると満席。
店内はテーブル席とカウンター。座席スペースが広めにとってあるので広々として明るい雰囲気です。
さっそくメニューを吟味。ランチメニューの海鮮丼は種類が豊富で迷ってしまいます。
まなこが迷った丼系ランチメニュー
- 加賀百万石丼 3,800円(税込み)
- 旬の海鮮丼 1,580円(税込み)
- バラちらし 1,300円(税込み)
- 海鮮えにし丼 2,680円(税込み)
- のど黒ひつまぶし 3,300円(税込み)
※ネタも入荷状況により変動あり。手書きメニューでした。
迷いに迷って決めたのはこちら!
海鮮えにし丼 2,680円
のど黒、うに、いくら、まぐろ、甘えび、サーモン、ほたて、かんぱち その他金沢の地物食材がふんだんに使われたお店の看板メニュー。
めずらしいな~と思ったのはお店おすすめの食べ方。
お醤油はちょっと濃いめ刺身用とだしの効いた丼用の2種類がテーブルに置いてあります。
ネタがとっても多いのでまずはお刺身で食べて、残りを丼で頂くというのがお店おすすめのスタイルのようです。
大きくカットされたお刺身が2枚ずつ乗っていますので1枚をお刺身、2枚目をごはんと一緒に食べるとちょうどよく、最後まで楽しんで食べられました。
お腹もいっぱいになり大満足。
近江町市場は金沢駅からも近いですし、お腹がすいたらここにくればいいという安心感があります。
金沢の定番スポット巡り
魅力的な観光地がコンパクトにまとまっている金沢。色々と回ってきましたが、今回は「金沢と言えば!」という定番のスポット巡りについて。
訪れたのは
- 日本三名園の一つ、訪れる季節によって四季折々の景色を楽しめる「兼六園」
- 当時加賀百万石の威容を誇った「金沢城公園」
- 現代美術、建築などあらゆるアートを収蔵した「21世紀美術館」
こちらの3カ所は距離も近いので1日で回る事も可能だと思います。
まなこは兼六園→金沢城公園→21世紀美術館の順で回ってみました。
見どころやお得な楽しみ方などもご紹介していきたいと思います!
兼六園
金沢駅東口6番乗り場「兼六園シャトル」を選択。兼六園は前日に乗車した「城下まち金沢周遊バス」の左回りルート・右回りルートでも行けます。
兼六園下・金沢城(観光物産館前)で下車しましょう。バスを降り、人の流れに沿って兼六園へ。まずは兼六園入口で入場券を購入します。
兼六園プラスワン利用券がお得
兼六園の後、金沢城公園に行くのであればセット券の購入を検討してみてもいいかもしれません。
どういった券なのかというと…
兼六園プラスワン利用券とは
- 兼六園の入場券+文化施設1つが入館可能になる券 価格:500円
<プラス1対象文化施設>
- 金沢城公園菱櫓・五十間長屋・橋爪門続櫓
- 石川四高記念文化交流館
- 石川県立美術館
- 石川県立歴史博物館
- 加賀本多博物館
- 石川県立伝統産業工芸館
兼六園入園料 大人310円+金沢城公園「菱櫓・五十間長屋・橋爪門続櫓」見学大人310円=620円なので、両方合わせると120円お得になります。
金沢城公園への入園料は無料なのですが、「菱櫓・五十間長屋・橋爪門続櫓」を見学する場合は入園料が必要となります。
せっかくだから内部も見学したいという場合は兼六園プラスワン利用券を購入しましょう。
入園料をクリアしたらさっそく散策開始!桜ヶ岡口より園内に入りました。入ってすぐにメインスポットに到着。
兼六園のほぼ中央に位置する大きな池「霞ヶ池(かすみがいけ)」です。
兼六園内で特に四季の風景を感じやすい場所だと思います。まなこが訪問したのは8月の夏真っ盛りの時期。
緑が青々とし、緑と空のコントラストがきれいな時期でした。
ゆっくりお庭を散策しつつ道沿いに進みます。
「根上松(ねあがりまつ)」に到着。ここの松はちょっと変わっていて、
特徴的なのは根元。根が地上に伸びているのがわかります。なぜ本来埋まっているはずの根っこ部分が外に飛び出しているのでしょうか??
続いてこちらも兼六園の見どころスポット。噴水!!…なんですが…
こちらの噴水は少し離れた「霞ヶ池」を水源としており、池の水面との高低差による自然の水圧によって水が噴出する仕組みになっている日本最古の噴水と言われる場所です。
「霞ヶ池」の水位により水の勢いが変わるので真夏のこちらの写真は勢い弱めなのかもしれません。こちらの噴水を意識して「霞ヶ池」まで戻ってみると確かに高低差を感じる事ができます。
真夏の兼六園はやはり暑い…!ひとまず休憩スポットへ向かいましょう。
時雨亭でいただくオリジナル生菓子とお抹茶
(出典:「時雨亭」パンフレットより)
時雨亭
- 利用時間:9:00~16:30
- 料金:煎茶300円(和菓子付き)/抹茶700円(生菓子付き)
こちらは兼六園の中にあるお茶室。こちらでお抹茶+オリジナル生和菓子を楽しむことができます。
お茶室内は想像以上に広く、大きな広間に赤い敷物がひいてありますのでそこに並んでお抹茶を楽しみます。
入口で注文と精算をしてお座敷へ。
オリジナル和菓子は夏らしいさわやかなグリーンのお菓子で、季節ごとに内容は変わるようです。
お抹茶を頂いている最中はふすまが閉まっていて景色は見えませんが、(なぜなら窓がないのでふすまを開けると直接外気なのです!)お抹茶と和菓子をいただいた後にお庭の見学ができました。
お庭にある池には鴨が泳いでいました。さながら鴨たちのプライベートビーチのよう。
お抹茶もいただいて、まったりお庭の見学もできて大満足!
こちらでしっかりパワーを充電させていただき、続いては兼六園のお隣、金沢城公園に向かいます。
金沢城公園はどんなところ?
兼六園の佳坂口を出るとすぐに石川橋が現れます。こちらの橋を渡った向こう側がもう金沢城公園入口となります。
夏休み中の訪問でしたが、兼六園も金沢城も人の入り具合は少な目でゆっくり回ることができました。基本的に外をずっと歩くコースですのでもう少し日が落ちると人も増えたかもしれません。
石川橋を渡り、重要文化財「石川門」石垣を通りながら入場します。こちらの入場料は無料期間でした。
こちらも一見普通の石垣に見えますが、よく見てみると向かって左側と右側で石の積み方が違うのがわかります。不思議だな~と近づいてみると下の方に説明文がありました。
石川門石垣
この石垣は、右と左で積み方が違います。右側は「切り込みハギ」、左側は「打ち込みハギ」の技法となっています。同じ場所で違う積み方をした珍しい例で、明和2年(1765)の改修時のものと考えられています。
文化年間に書かれた文書には、「左右違い分けて積むのはおかしい」などと記されており、石垣の積み方にもいろいろなこだわりや思いがあったことがうかがえます。
創建 慶長(1596~1614)頃
改修 寛永8年(1631)頃、明和2年(1765)、文化2~4年(1805~1807)
現状 主に明和2年ごろの姿をとどめる。
まなこが訪問した時期は幸運にも石川門の内部も一般公開されていました。
自分たちが通ってきた石垣を門の内部から見ることができます。
石川門を通って進んでいくと…
公園という名称がついていることに納得。そしてここまできてやっと気づいたことが…
そうなんです。金沢城は天守閣がないんです。
なぜ天守閣がないのか…金沢城には以下のような歴史があるようです。
1583年 前田利家が金沢城へ入城する
1602年 天守閣が落雷によって消失する
1620年 金沢城が焼失する
1631年 金沢城が焼失する
1759年 金沢城が全焼する
1808年 二ノ丸御殿が全焼する
1881年 二ノ丸などが全焼する
1949年 金沢大学が開学する
1950年 石川門が国の重要文化財に指定される
1957年 三十間長屋が国の重要文化財に指定される
1996年 県が国から金沢城を取得し、金沢城公園として整備を開始
1999年 菱櫓などの復元工事着工
2007年 河北門の復元工事着工
2010年 いもり堀、河北門の復元工事完成
2015年 橋爪門二の門、玉泉院丸庭園完成
(参照:金沢城の歴史的経緯より一部抜粋www.pref.ishikawa.jp/siro-niwa/kanazawajou/kanazawa_castle/history.html)
広い芝生「三の丸広場」を抜けて、金沢城の中心「菱櫓・五十間長屋・橋爪門続櫓」へ向かいます。
菱櫓・五十間長屋・橋爪門続櫓の内部に入るには入館料(310円)が必要となります。
内部の雰囲気はこんな感じです↓
(引用:http://www.pref.ishikawa.jp/siro-niwa/kanazawajou/facility/index.html)
3層3階の菱櫓と橋爪門続櫓を2層2階の五十間長屋でつないでいる構造で端から端まで見学しながら移動する事ができます。
階段でも上り下りが可能ですが、平成13年に完成した新しい建物のため昇降機やエレベーターが設置されており足の不自由な方でも楽しめるようになっています。
内部は想像以上に広く見応えがあります。展示物を見るというより建物自体を内部から見学できる仕組みで内部を見学することでより建物の歴史を身近に感じることができます!
内部の見学が終わったら、入口に戻る前に「玉泉院丸庭園」に立ち寄ってみましょう。
こちらの庭園は菱櫓・五十間長屋・橋爪門続櫓がある場所から階段で少し下った場所にあります。
写真は階段の途中から撮影。均衡がとれた美しい庭園でした。庭園の奥にある玉泉庵ではお抹茶も楽しめますので休憩しながらお庭を楽しむことができます。
兼六園、金沢城公園を一通り見学したところで現在お昼すぎ。お腹もすいてきたところで金沢城公園を後にし、次に向かう「21世紀美術館」でお昼休憩をとることに。
兼六園から21世紀美術館は目と鼻の先で徒歩5分程ですが、「城下まち金沢周遊バス右回りルート」「兼六園シャトル」でも21世紀美術館に行くことができます。
21世紀美術館スイミングプールとおしゃれランチ
兼六園から2~3分で21世紀美術館へ到着!時間はちょうど12時をまわったところでしょうか。
21世紀美術館は建築、現代美術、工芸など幅広いテーマのアート作品を展示しており、今年で開館14年目を迎えます。
ガラス張りの円形の建物で有料の展示ゾーンと無料の交流ゾーンという場所に分かれていて、交流ゾーンを回るだけでも楽しむことができるようになっています。
インパクト大!スイミングプール
ガイドブックでよく取り上げられている作品といえば、こちらの「スイミングプール (レアンドロ・エルリッヒ) 」ではないでしょうか。
プールをのぞき込みと中には大量の人!なんでも水が貼ってあるのは地上近くのガラスの上10cm。内部は空洞になっており人が入れる仕組みになっています。
風があまりない日だったので上から人の姿がはっきりと見える具合でした。(写真はモザイク処理してあります)
水槽内は展示ゾーンの為有料ですが、上から覗き込むのは無料ですので誰でも気軽に体験することができます。
こちらのゾーンは天井がないため、直射日光がプールに反射し大変な暑さに!
早々に退避することにしました。これは致し方なし。
芸術を楽しんだら美術館内併設のレストランへ向かいます。おなかペコペコ~
カフェレストランFusion21でおしゃれランチ
こちらのレストランは加賀野菜をはじめ地元食材を取り入れたメニューが楽しめるお店です。白で統一された店内は大変明るくカジュアルでおしゃれな印象です。
まなこが迷ったメニュー”
- フュージョンランチ ¥1,800
前菜ビュッフェ(おかわり自由)+パスタ2種類どちらか OR ミートミートライス
- シェフズランチ ¥2,300
前菜ビュッフェ(おかわり自由)+魚料理 OR 肉料理
- 能登牛ステーキランチ ¥3,300
前菜ビュッフェ(おかわり自由)+能登牛ステーキ
(※2017年8月時点でのメニューです。)
無事注文完了。
楽しみだった前菜ビュッフェを取りに行きます!
サラダ、スープ、パン、マリネやスモークチキン、温野菜、グラタンなどなど。加賀野菜を使ったお料理など種類も豊富でどれも手が込んだものばかり。
前菜ビュッフェを楽しんでいるとメイン料理のパスタも到着。
オイル系パスタをチョイス。生パスタという感じではなく、一般的な細目のパスタ。お味はシンプル。
続いてランチデザートも登場。いくつかあるうちからフルーツのパフェを選択。
300円とは思えぬボリューム。さっぱりした味わいのジェラートとフルーツの相性が抜群でこちらも注文してよかったと思った一品。
美術館に興味がなくても立ち寄ってもいい!と思えるくらいおしゃれかつ大満足なランチとなりました!
ランチをゆっくりとったらあっという間に時刻は3時すぎ。
真夏の21世紀美術館は兼六園や金沢城公園と比べ物にならないくらいチケット売り場は大混雑…!
今回の旅では一般主催展覧会(地下1階)とミュージアムショップを拝見させて頂いてきましたが無料展示ゾーンだけでもトータルで楽しめる場所だと感じました。
主計町・ひがし茶屋街
金沢を代表する観光地のひとつ「ひがし茶屋街」。伝統ある茶屋建築と美しい石畳が続く街並み、和雑貨や伝統工芸品を取り扱うお店やおしゃれなカフェ。
たくさんの見どころのつまった「ひがし茶屋街」と浅野川大橋を挟んで対角線上に位置する「主計町」。この2つの茶屋街の魅力とその違いを中心にご紹介していきます。
ひがし茶屋街へのアクセス方法
今回まなすけまなこは金沢観光に大変便利な「北鉄バス1日フリー乗車券」500円を購入。こちらを利用して旅をしています。
今回は近江町市場で昼食をとった後、ひがし茶屋街へ移動しました。この2つのスポットは一緒にまわると効率がよいのですが、以下のフリー乗車エリア図を見ると、
金沢駅からひがし茶屋街へはオレンジ色のルート「城下まち金沢周遊右周りルート」に乗れば簡単ですので、今回は近江町市場から橋場町(ひがし茶屋街)への行き方を詳しくご紹介したいと思います。
近江町市場から路線バスで橋場町へアクセスする方法
まずは近江町市場を出てバス停へ向かいましょう!近江町市場から出ているバス停留所は北鉄バス公式HPに記載がありました。
(出典:北鉄バス公式HP市内主要停留所のりば)
北鉄バスフリー乗車券利用の方は、③のりば(かなざわはこまちまえ)からすべてのバスで橋場町にいけます。
という事で、まずは③のりばをめざします。
下図の黄色で印をつけた「市姫神社口」から近江町市場を出ると近いです。出口付近には近江町市場の人気海鮮丼店「山さん寿司」がありますのでご参考に!
金沢駅から最初に周遊バスを下車したときは「エムザ口」付近を利用したと思いますのでまたそちらに戻らないように注意しましょう。
下の写真は「市姫神社口」を出たところ、正面に写っている行列は「山さん寿司」です。
近江町市場「市姫神社口」を出ると横断歩道を挟んで向かい側に「かなざわはこまち」というビルがあります。
注意
- こちらから乗車できる路線バスも1日フリー乗車券の対象ですが、路線バスの場合はフリー乗車エリアを超えて乗車するとエリア境バス停から初乗りした運賃が別途かかりますので乗車時には整理券を忘れずに取るようにしましょう。
路線バスも後ろから乗車して前から下車するタイプのバスです。乗車の際に整理券をゲットして乗り込みましょう!
路線バス「橋場町」停留所で下車。バス停の目の前には「浅野川大橋」という橋があり、この橋を挟んで対角線上に主計町(かずえまち)とひがし茶屋街があります。
ひがし茶屋街に向かう前に主計町の方にもぜひ足をのばしてみましょう。
浅野川沿いに続く風情ある街並み「主計町」
主計町(かずえまち)とは、石川県金沢市の浅野川沿いにある町名。
(中略)
加賀藩士・富田主計(とだかずえ)の屋敷があったことに由来。金沢市では東山ひがしとともに、種別茶屋町で重要伝統的建造物群保存地区として選定されている。
茶屋町として明治期から昭和戦前期にかけて栄え、当時の建造物が多く残っている。金沢の茶屋街は東山地区の「ひがし 」と、野町地区の「にし」と、浅野川の近くで「ながれ」とも呼ばれた主計町の3つがある。どこも石畳が敷かれ、料亭や茶屋が並び、「木虫籠」(きむずこ)と呼ばれる格子窓から、三味線の音が聞こえてくる情緒ある町並みである。
(引用:主計町wiki)
「ひがし茶屋街」は江戸時代に茶屋街として開かれ「ひがしの廓」として栄えた場所ですが、「主計町」が花街として栄えたのは明治に入ってからということですね。
ひがし茶屋街と比べ、日中営業している店舗があまりない主計町。実はこちらの本番は夜で浅野川大橋沿いに佇む主計町の風情ある街並みはこれぞ現代の金沢の茶屋文化!という感動を与えてくれます。
浅野川沿いに街並みを楽しみながら進んでいくと木造の橋を発見。
この橋の上からは主計町と浅野川大橋を一望することができます。橋を渡って浅野川大橋に向かって戻ればひがし茶屋街はすぐそこです。主計町の散策はさらっとみるだけなら10分といったところでしょうか。
主計町のいいところは、
- 金沢の伝統的な街並みをゆったり見ることができる
- 魅力的な写真スポットが点在している
ひがし茶屋街は人通りが多いので、写真を撮るのは一苦労。主計町なら落ち着いて金沢の伝統的な街並みを背景に写真撮影することができます。
特に着物での散策を検討している場合は主計町は大変おすすめです!
主計町を後にして、賑わうひがし茶屋町にむかっていきます。
金沢の文化を伝える賑やかな「ひがし茶屋街」
広く美しい石畳の道沿いには2階建ての木造建築の街並みが続き、まるでタイムスリップしたかのような気分。今なお城下町の活気と風情を感じさせる金沢きっての観光スポットです。
東山ひがし(ひがしやまひがし)は、石川県金沢市の地区名。重要伝統的建造物群保存地区であり、ひがし茶屋街(ひがしちゃやがい)の名称で知られる。南北約130m、東西約180m、約1.8haで、保存地区内の建築物140のうち約3分の2が伝統的建造物であり、茶屋町創設時から明治初期に建築された茶屋様式の町家が多く残る。
(中略)
天正8年(1580年)に佐久間盛政が金沢御坊を攻略して金沢城を築城したのち、天正11年(1583年)に前田利家が入城し、金沢城下は城下町として栄える。
江戸時代、城下町近郊を流れる犀川・浅野川両界隈に多くの茶屋が立ち並んだ。
(引用:東山ひがしwiki)
国の重要伝統的建造物群保存地区になっているので、昔ながらの町並みを今なお美しく保っています。
ひがし茶屋街の見どころとして昔ながらの建物を生かしたおしゃれなお店が大変多いこともあげられると思います。一本路地に入ってもお店がいっぱい。どこも隠れ家のような雰囲気がまた魅力的。
長いスコップのかかった通りがあったりと色々な発見が。さながら探検気分を味わいながらお店を探していくと…
白い暖簾が美しい「鮨 みつ川」さん。北陸ならではの味を楽しめる隠れ家的な人気店です。
路地にはその他おしゃれなカフェも多数出店しています。
「ゴーシュ」さんは昼は茶房、夜はバーとして営業しているお店。サイフォンで入れた本格コーヒーと濃厚なチーズケーキが人気。
「くるみや」さんの店内に一歩入るとたくさんのてぬぐいや和雑貨が並んでいます。くるみの甘露煮がもなかの中にぎっしりつまった福くるみも人気商品です。
かわいらしい暖簾のかかったこちらは「fluffy(フラッフィー)」さん。
ふわふわしっとりとしたパンケーキが人気のお店。タレントのMEGUMIさんが手がけるカフェとしても有名です。
ドヤっという感じで色々ご紹介してみましたが、ちょっと探しただけでもこれだけたくさんのお店を発見することができました!
散策を楽しみつつ、ひがし茶屋街のメインストリートへ。まなすけまなこはメインストリートにあるカフェにお邪魔してみました。
茶房「素心」でおいしいアイスコーヒーと絶品かき氷
場所はひがし茶屋街のメインストリートのちょうど中央あたり。
ドリンク&スイーツメニューと…
メニューの種類はかなり豊富。その上、写真つきでわかりやすいのもありがたい…!
かき氷メニュー発見!+100円でトッピングも可能!お好みのトッピングを追加してオリジナルかき氷にしている方も多数いらっしゃいました。
2階の階段付近のお席からは1階のキッチンがよく見え、コーヒーのいい香りが漂ってきます。窓際のお席はひがし茶屋街のメイン通りを見渡すことができ景色も楽しむことができます。
おとなしくかき氷を待っていると…
ほうじ茶かき氷(ほうじ茶アイス付き) 900円
立派なかき氷がやってきたー!
ほうじ茶蜜がほんのりほろ苦くて本格的!ほうじ茶アイスもついて大満足です。
水出しアイスコーヒーも深みのある味わいであまりのおいしさにミルクもガムシロップも使わずにゴクゴクと飲み干してしまいました!
ひがし茶屋街には気軽に入れるおしゃれなお店やカフェが多数出店しています。
金沢の伝統的な風景を壊さず、それでいて賑やかな雰囲気を作り出しているバランスのよさがこの街の人気の秘密だと思います。
ひがし茶屋街の「志摩」「懐華樓」
金沢に行ったら三大茶屋街の「ひがし茶屋街」「主計町」「にし茶屋街」には行ってみたい!と思う方も多いと思います。
しかし…お茶屋さんっていったいどんな場所でどんな歴史があるのか…?
ひがし茶屋街の国指定重要文化財として営業当時の姿をそのまま残している「志摩」と現在でも営業しているお座敷「懐華樓」に実際に行ってみました。
その様子も交えながらお茶屋文化の歴史についてご紹介していきたいと思います!
ひがし茶屋街の「志摩」「懐華樓」はどこにある?
「志摩」
- 「志摩」
住所:石川県金沢市東山一丁目13-21
開館時間:9:00~18:00(無休)
料金:一般500円/小中学生300円
お茶室:「寒村庵」お抹茶+生菓子700円/お抹茶+干菓子500円(入館料別)
「懐華樓」
- 「懐華樓」
住所:石川県金沢市東山1-14-8
開館時間:9:00~17:00(無休)
料金:750円
懐華樓カフェ:各種メニューあり
「志摩」「懐華樓」どちらもひがし茶屋街メインストリート(二番町)のなかほどにあります。
国指定重要文化財「志摩」を見学してみよう!
まずは国指定重要文化財「志摩」にお邪魔させていただきました。実際に内部を見学できる施設は「志摩」「懐華樓」「お茶屋文化館」の3つのみとなっています。
- 文政3年(1820)の茶屋街創設当初に建てられた茶屋建築
- 全国的にも類例の少ない茶屋建築
- 平成15年12月25日に国の重要文化財に指定
看板の内容からも「志摩」が茶屋文化を現代に伝える重要な文化財であることがよくわかりますね!
実際に茶屋文化、茶屋建築とはどういったものなのかさっそく体感してみましょう!
館内には荷物の持ち込みは禁止、撮影はコンパクトカメラもしくは携帯電話なら可能です。(※ビデオ撮影、一眼レフなどの大型カメラでの撮影はNG)
入口で入館料を支払い、荷物をロッカーに預けます。靴を脱いでお座敷に入りますのでサンダルなどでお越しの場合は靴下を準備しておくとスムーズです。(ない方用に靴下の販売もありました。)
ワンポイントアドバイス
- 「北鉄バス1日フリー乗車券」購入の方はフリー乗車券の提示で「入館料50円引き」!お持ちの方は忘れずに提示するようにしましょう!
2Fは客間となっており、こちらで舞や三弦などの遊芸が披露されます。
押し入れなどの収納は一切なく一般の居住をメインに考えた造りとは異なることがわかります。
また1Fよりも2Fの方が天井が高いこと、間仕切り壁がないことも特徴的で、あくまでも遊芸を主体とした造りとなっていることに贅沢さと感じます。
室内に入った瞬間から別世界に入り込んだように感じさせるのは茶屋遊びの大切なポイント。そのため非日常を感じさせる工夫を随所に見る事ができます。じっくり探してみましょう!
朱色の壁、金箔の貼られた屏風、ふすまや格子にしつらえられた繊細な装飾。
お客が床の間を背にして座っていると、その正面の控えの間が演舞の場となり、あでやかな舞や三弦などの遊芸が披露されるしくみだったようです。
館内にはところどころに説明文がありますので案内を読みながら自由に見学することができます。
- お茶屋遊びは、限られた空間と時間の中で繰り広げられる非日常の世界
- もてなす側ともてなされる側がともに芸に興じてこそ、茶屋遊びの「粋」は成り立つ
- 客の側にも芸を解する力量が問われる
お茶屋さんは基本的に一見さんお断り。
茶屋遊びにはお客側にも「粋」を解する力量が必要だからこそのルールですが、一見さんお断りの理由はその他にもあるようです。
一見さんお断りの理由とは?
- お茶屋の支払いはツケ!信頼関係で成り立つビジネス
- 特別な空間、特別なお客様を作るため
- 女所帯のお茶屋でトラブルはご法度!
ツケとなると信頼のおけないお客様をお相手には商売できないですよね。
またお茶屋さんは基本女所帯でトラブルに対処するのも女将さんになるわけですのでそういった点でも「一見さんお断り」は合理的な制度だということがわかります。
室内から外に目を向けてみましょう。
お座敷の広間とはなれのお部屋からは1Fのお庭が眺められる造りになっています。
階段で1Fに降りるとお庭の目の前に出られます。
お庭のすぐ横には台所と帳場があり、その奥はお茶室「寒村庵」になっています。こちらでお抹茶と生菓子を楽しむ事ができます。
通常お茶屋では料理の提供はないので、台所には主にお酒用のとっくりやちょっとしたお皿が置いてあるくらい。2Fのような華やかさはないですが、重厚な食器戸棚は目を見張るものがあります。
当時実際に使用されていた盃、髪飾りなどの装飾品の展示もありました。こちらもお茶屋文化を伝える貴重な資料となっています。
館内をぐるっと回るのにだいたい20~30分程。ゆったりと茶屋建築や茶屋文化の歴史に思いをはせてみると営業当時のお座敷の様子をはっきりと想像することができます。
続いて現在も現役で営業を続けている「懐華樓」にお邪魔していきます!
ひがし茶屋街一の大きな茶屋建築が見れる「懐華樓」
では続いて懐華樓にお邪魔していきたいと思います!入口の華やかなのれんが印象的ですね!
懐華樓は晩に一組だけお客様をおもてなしする「一客一亭」の営業を今でも続けている老舗お茶屋さんです。
夜のお座敷は一見さんお断りとなっていますが、昼間は建物の内部を広く一般のお客さんにも公開しています。
入口には見どころを書いた看板もありましたので、ぜひ一読してから館内へすすみましょう。
さっそく入場!扉をあけると目の前に朱色の上り階段が現れます。
立派な階段に感心していると入口で大変美しい女性がお出迎えしてくださいました。芸妓さんかな…!?とドキドキ。
お茶利用の方は入口近くのお部屋へ、見学の場合は奥で受付をしていますとの事でしたので見学を希望し受付で入館料を支払います。
ワンポイントアドバイス
- 「北鉄バス1日フリー乗車券」購入の方はフリー乗車券の提示で「見学料100円引き」!お持ちの方は忘れずに提示するようにしましょう!
入館料を支払いますと、館内図をいただけます。こちらを見ながら館内を散策していきましょう!こちらの館内図は帰りに返却が必要となりますのでお忘れなく!
こちらも志摩と同様2Fから見学スタート!輪島塗りの階段を上がると広々とした空間が広がります。
ひがし茶屋街一大きな茶屋建築とあってやはり内部はゆったりとした造りになっています。
客間には見学者を楽しませる様々な工夫が!
かわいらしい襖絵が目を引きます。模様や絵柄は色鮮やかで華やかなものばかり。やはり現代的な感覚に近いものが多いように見受けられます。
右手に見えるのは加賀友禅の花嫁のれん。婚礼に用いられる特別なもので金沢の伝統的な嫁入り道具なんだそうです。懐華樓には貴重な花嫁のれんが2点あるとの事。
淡いピンクののれんが大変かわいらしいですね。
うぐいす張りの廊下にも発見。花嫁のれん…ではなくつい立てかもしれませんね。こちらもかわいらしい細かな絵柄が目を見張ります。
こちらは柵などもありませんでしたので間近で見学することができました。
こちらは2F客間のメイン。大座敷の朱の間です。
うぐいす張りの廊下にある階段から1Fにも降りてみましょう。中庭の前を抜けると金箔畳のお茶室があります。恐る恐る覗いてみますと…
金箔張りのお茶室とはなんとも金沢らしい…!優しい明りで金箔畳が輝いていますね。
お茶屋さんの持つ「華やかさ」を体験したいなら現役で営業を続けている懐華樓がおすすめ!
広々とした館内でどんなに華やかな宴が催されるのか想像するだけでも楽しい体験となると思います。
お茶屋文化を学ぶ「志摩」、お茶屋の雰囲気を感じる「懐華樓」
2つのお茶屋を比較してみますと大きくわけて以下のような違いがあると感じました!
志摩の特徴
- 各所に説明があり、お茶屋文化の理解を深めることができる
- 営業当時のお茶屋の雰囲気をそのまま残している
懐華樓
- お茶屋さんの華やかな雰囲気を体感することができる
- ひがし茶屋街一の大きな茶屋建築を見れるのはここだけ
当時茶屋文化を今に伝える「志摩」、現代まで進化し続けてきた「懐華樓」。ともにお茶屋文化を伝える貴重な場所に違いはありません。
ひがし茶屋街に行かれた際はぜひ立ち寄ってお茶屋文化を体験しましょう。
加賀伝統工芸品「九谷焼」の魅力
最後に金沢の誇る伝統工芸品「九谷焼」についての魅力を紹介!
九谷焼とは?
まずは九谷焼についてさらっと解説を!色々調べてみた結果をまとめてみました。
九谷焼の歴史 ①360年前の古九谷
まずは金沢の伝統工芸品の歴史から。
九谷焼は、今から約360年前の1655年、加賀藩の支藩である大聖寺藩の初代藩主・前田利治が領内の江沼郡九谷村で焼かせたのが始まりである。
(中略)
しかし、この窯はわずか50年ほどで、突然途絶えてしまう。原因は諸説あるが、いまだはっきりと分かっていない。そして、この時期に作られたものが「古九谷」と呼ばれている。
(引用:「九谷焼のまち能美市に行こう」パンフレットより)
古九谷の特徴としては、
- 青(緑)・黄・赤・紫・紺青の五彩
- 絵画的に完成された表現力で大胆な構図
- のびのび とした自由な線
下の写真は古九谷のお皿↓
「青手芭蕉図鉢」
(出展:能美市九谷焼資料館HPより)
緑や黄色などで皿の表面を埋め尽くす「青手」と呼ばれる様式の古九谷です。(能美市九谷焼資料館蔵)
九谷焼の歴史 ➁九谷焼の再興
一度途絶えた九谷の歴史。しかし再興の動きが金沢から始まります。
加賀藩はその復興を試みようと、1806年に京都の名工・青木木米(あおきもくべい)を招いて金沢に窯を開きました。これが、金沢九谷焼の始まりです。
(引用:「ー今に息づく伝統の美と技ー金沢の伝統工芸」パンフレットより)
一度途絶えた九谷焼の元祖とも言える「古九谷」。
その後江戸時代後期に再度注目・復興されたことで、九谷焼は金沢の伝統工芸品として今なお人々に愛され続ける品となりました。
九谷焼の特徴
九谷焼の特徴は色鮮やかな色彩と大胆な絵付けにあります。以下の工程で作られます。
九谷焼の作り方1.成形
2.素焼(約800度で8時間)
3.下絵付(下絵となる。焼成後には紺色となる。釉薬をかけて本窯で焼く。)
4.上絵付(下絵の上に焼くと発色する絵具をのせていく。乾燥したら800度~1000度の上絵窯で熟成させる)
(参考:「ー今に息づく伝統の美と技ー金沢の伝統工芸」パンフレットより)
絵付け方法の様々なバリエーションがあり、この絵付けが九谷焼最大の魅力。
絵付技法
- 色絵、五彩手
九谷庄三により発見された能登呉須顔料による紺(群青色)によるラインを中心として、黄・緑・紺(群青)・紫・赤の九谷五彩を用いて描く方法。
-
青手
青を基調として緑、黄色、紺、紫を加えた絵柄。赤を用いず、磁器の全面をうめつくすように絵付けを行います。隙間なく埋め尽くされるその色は豪華な印象を与える。
- 赤絵・金襴手
赤いラインと赤い塗りに、金のアクセントをあしらった手法。江戸後期の飯田八郎右エ門により完成され、飯田屋風とも呼ばれている。
では実際に九谷焼を購入できるお店もご紹介していきたいと思います!
ひがし茶屋街で伝統工芸品「九谷焼」を購入したみた!
今回お邪魔させて頂いたお店はひがし茶屋街にあります。
大通りから一本お隣の細い路地にあります。
商品は江戸時代のものから明治、大正、現代のものまでと幅広く、加賀九谷焼、金沢漆器など大小様々な商品が店内に所狭しと並べられています。
お恥ずかしながらお皿類は無印良品かニトリでしか買ったことがない全くの初心者。正直店内に入るまで内心どきどきでした。
とりあえず、恐る恐る店内へ入ってまずは価格を確認いたしましたところ、初心者でも購入できる価格帯で伝統的な図柄の九谷焼が豊富に陳列されていました!
お店の方にもアドバイスをいただきながら、なんとか絞り込んで数点購入。
以下購入した商品となります↓
少し大きめの平皿
赤いラインに赤い塗り、金のアクセント。
縁取りもあって細かい造りです。先程勉強した赤絵・金襴手でしょうか。伝統的な図柄でありながらモダンな雰囲気も感じるところが気に入りました。
続いて
少し深めの六角形の小鉢
こちらの小鉢も図柄、色彩がとても素敵。
大きさも使いやすそうなところがお気に入りです。2枚とも繊細な造りをしていますので持ち帰る際は注意が必要ですね。
少し大きめの深皿と杯
上の2点より割とがっしりとした造りをしています。
大胆な筆さばきで上二つのような繊細さはありませんが、色合いとダイナミックさが気に入りました。
プラスで現代作家さんデザインの箸置きを2つ購入。
ちなみに購入した箸置きはこちら
こちらの箸置きは後日東京のお皿屋さんで同じものを偶然発見したのですが、東山おいおいさんの倍の価格で販売されていてびっくりしました。
幅広い年代の多種多様な品物があり、見ているだけでも楽しくてついつい長居してしまいます!種類や価格面でも現地購入が吉!店員さんもとても親切にしてくださいます。
5,000円以上でクレジットカード使用可でしたが、現金購入がいいかと思います。多めに用意していくことをおすすめします♪
まとめ
いかがでしたでしょうか。金沢はアクセスがしやすく、観光地も多く海の幸を楽しめるおすすめの旅行先です。
- 鼓門が出迎えてくれる金沢駅
- 金沢駅のあんと・Rintoで旅行のサポート
- 定番の兼六園、金沢城公園、21世紀美術館
- 主計町・ひがし茶屋街のお茶屋文化
- 伝統工芸品の九谷焼
ここでは紹介できなかったところもまだまだあります。
金沢旅行に行かれた際は、今回紹介した定番だけではなく、自分で歩いて散策をして、新しい場所を見つけてみてください。